鄭板橋
- 鄭 板橋 ( てい はんきょう )
- 1693年~1765年 (清・康熈32年~清・乾隆30年)
- 名燮(しょう)、字克(かつ)柔(じゅう)、号板橋。 江蘇省興化の人。
鄭之本(ていしほん)の子。 - 乾隆元年進士に及第し、後に山東省范県の知事などをつとめ途中で退官し、
揚州に隠棲し、書画を売り生計をたてた文人書画家である。 - 鄭板橋は詩書画に秀で、蘭竹画に湖石を配した水墨画を最も得意としたが、
特に、宋代の文同から始まる没骨体墨竹画手法に於いては、
清純、秀逸かつ粛然な趣は抜群でありながら、竹の葉を書体として描く、
書画一体を明快に表現した作家として著名である。 - さらに、篆、隷、行、楷の各書法を渾然と用いた「六分半書」と称する、
自ら編み出した書法は名高く、いずれの書も観る者の視覚に訴えかける
素晴らしい作品を残した。 - 李鱓・汪士慎・黄慎・金農・李方膺・羅聘・高翔ら「揚州八怪」の中で
最も著名で、偏屈ながら高潔を貫いた人である。
- 名燮(しょう)、字克(かつ)柔(じゅう)、号板橋。 江蘇省興化の人。
- 1693年~1765年 (清・康熈32年~清・乾隆30年)
- 『竹石図』
- 紙本水墨画 H:126.0 W:64.3 制作年:乾隆癸未28年(1763年)
- この作品は、鄭板橋がもっとも得意とした、竹と石を題材とした水墨の作品である。
- 自らの画に自らが賛を書き入れた、まさに「自画自賛」の代表例でもある。
- もちろん、竹の葉を文字の如く描き、文字は竹の葉の如く書いた、
これも書画一体の考え方を代表した作品である。 - 墨竹画の開祖・文同のいう「胸中成竹」とは一味違う、
「竹を描きながら竹を描かず」という鄭板橋の心意気が伝わって来るような、
奥深い詩意を感じる作品である。
- この作品を直接ご覧になりたい方は
≪中和堂中国美術館≫竹村までご連絡ください。
- 紙本水墨画 H:126.0 W:64.3 制作年:乾隆癸未28年(1763年)